今年も「顔見世」に行った。
昨年は寒波の中震えながら鴨川を渡ったが、今年は気温16度。コートも無しでぽかぽかと。
これ又恒例の「松葉」にて「にしんそば」ならぬ「鴨南蛮」。それに熱燗一合。
「市川海老蔵」が見当たらない。
歴史的に不幸の「成田屋」らしい。
が、昨今の報道をみると言い訳ができない状況。
大相撲のように外部の力が働かない梨園。自主的に粛正するしかない。
夜の演目は
「外郎売」 曽我五郎(海老蔵)、工藤祐経(段四郎)
「七段目」 大星(吉右衛門)、平右衛門(仁左衛門)、おかる(玉三郎)、竹森喜多八 (歌昇)、赤垣源蔵(歌六)
「河庄」 治兵衛(藤十郎)、小春(扇雀)、孫右衛門(段四郎)、お庄(竹三郎)
「鳥辺山心中」 半九郎(梅玉)、お染(芝雀)
「越後獅子」 角兵衛獅子(翫雀)
曽我五郎を片岡愛之助が代役。
曽我五郎は早口言葉が売りの役。愛之助は好演。海老蔵がこの役を演じる姿が想像できない。
この3週間で大衆に刷り込まれたイメージは当分(永遠に)拭えないだろう。
「七段目」 これぞ「顔見世」。華があり、舞台が大きく見える。
「河庄」 藤十郎がいい。扇雀の遊女も色気がある。
「鳥辺山心中」 最悪。どうして心中ものを続けるのか?
役者は小粒ばかり。安もんのおかまクラブのショー。
ここで、22時15分。なんと16時15分開演から6時間もたっている。
中座し帰る人がぽつりぽうり。「越後獅子」前の幕間で半数が離脱。
翫雀のフィナーレレビュー「角兵衛獅子」は見てあげたい気もしたが、電車が無くなるので、我々も離脱。
退屈な「鳥辺山心中」が余分であった。
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